エディンバラ
 
スコットランドの首都であるエディンバラ、イギリス北東部のに位置し火山の溶岩の上に形成された町です。その歴史は4000年前までの新石器時代まで遡ることができ、11世紀にスコットランド王マルコム3世がこの地に城を築き、15世紀にはパースから遷都されてスコットランドの首都となっており大きく栄えてきました。18世紀になると人工の過密から不衛生状態が続きこれを解消するため新市街の建設が行われ、従来の町は「Old Town 旧市街」、新しく造られた町を「New town 新市街」と呼ぶようになりました。
町にはエディバラ城のほかにエリザベス女王の夏の避暑地である「ホリールードハウス宮殿」など見どころがいっぱいでスコットランド屈指の観光地となっており、1995年にはユネスコの世界文化遺産に「絵でインパラの旧市街と新市街」として登録されています。
 
        
    プリンシズ・ストリート・ガーデンから望むエディンバラ城
岩山の上に造られているのがよくわかります。
プリンシズ・ストリート・ガーデンはオールドタウンとニュータウンを分ける谷間に造られており、昔はエディンバラ城の濠として用いられていたところで、写真ではわかりにくいですが、正面のヨーロッパブナの先は大きく下っています。
 
   
  ジェームス・シンプソンの像
ジェームス・シンプソンは1832年にエディンバラ大学を卒業した産科医で、クロロホルムを用いた麻酔を医学に応用し始めたことで医学界に貢献しています。(クロロフォルムは毒性を有することが判明して現在では麻酔用には使われていません。)
 
       
  ウェスト・レジスター・ハウス
新市街にあるこの建物は聖ジョージ教会として1811年に建造されたものですが、現在はスコットランド国立古文書館の一部として使われています。
 
町角のからくり時計
 
 
 
   

ロイヤルマイル
 
スコットランド議員会館
 
         
ホリールードハウス宮殿
ホリールート宮殿とも呼ばれているこの宮殿は1128年にスコットランド王ディヴィット1世により建てられた寺院が前身となっており、15世紀からスコットランド国王夫妻の住まいとして用いられ現在ではエリザベス女王の夏の滞在地として使われています。
女王や王室のメンバーが滞在していないときは一般公開されており、訪れたこの日は内部に入場できましたが我々ツアーは門扉の間から写真を撮るだけ、ちょっと残念です。右の写真はスコットランド王家の紋章で中央に描かれているのは一角獣(ユニコーン)です。
 
     
     
  メアリーの浴室
宮殿の外側にある公園(当寺は宮殿内だったのでしょうけど)にある石造りの2階建ての小さな建物、スコットランド王メアリー1世当時に造られたものらしく、風呂場として用いられていたようで、火を使うことから火事を恐れて離れたところに建てたようですけど、真夏でもせいぜい20度近くにしかならないエディンバラ、冬場にここで風呂に入って宮殿に戻るときには湯冷めしてしまうのではないでしょうか。
 
    
エジンバラ城
 
エディンバラの町を見下ろすキャッスル・ロックという岩山の上に建つエディンバラ城はエディンバラのシンボルで、幾度も増改築が行われており、現在残っていて最も古いのは12世紀に建てられたセント・マーガレット教会堂で、そのほかは15世紀から16世紀にかけて造られたもののようです。
 
   
  ザ・ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー
エディンバラ城正面にあるエスプラナード広場で毎年夏に開催されているフェスティバルのひとつとのことで、軍隊によるパレードやバグパイプ演奏やハイランドダンスなどが行われているとのことで、その会場づくりで始まっていました。最終日には数万発もの花火が打ち上げられるとのことですが、観客席も高額だそうです。
 
   
広場を過ぎる橋を渡ると正面の城門です。
門の上にはイングランドを象徴するライオンが描かれた紋章があり、門の右側にはスコットランドの独立をかけて戦った英雄ウィリアム・ウォーレスの像、そして左にはスコットランド王ロバート・ザ・ブルースの像があります。
橋も入れて撮ろうと試みましたが、何せ人気の観光スポット出入りする人が途切れることがなく顔が写ってしまうのでやむを得ず門の上部だけの撮影。
    
 
   
  城門をくぐって坂を上ると落とし格子門があります。
16世紀に起ったメアリー女王の亡命後の内乱で籠城があったことから造られたとのこと。
門の両側にある雨樋の留め金具には立派な装飾が施されています。
 
   
  アーガイル・タワー
落とし格子門の上にあるのがこのアーガイルタワーで、1880年に増設されたもので9代アーガイル伯爵の名がつけられています。
 
     
  アーガイル砲台
新市街の方向に砲門を向けて6門の大砲が据えつけられおり、その左奥にはワン・オクロック・ガンが見えます。

 
     
  ワン・オクロック・ガン
日曜を除く毎日午後1時に空砲が打たれます。
元はフォース湾を航行する船に正確な時刻を伝えるために行われています。
正確な時刻なら正午のほうがいいのではという疑問が出ますが、正午で行うと空砲を12回打つことになり火薬の使用量が増え砲身の掃除も12回行うので、1時だと1回で済むので合理的だというスコットランド人の考えからであったようです。
現在使用されているのはイギリス軍の主力野戦砲であるL118 105mm榴弾砲ですが、かつては前装式口径18ポンド(約84㎜)の大砲が使用されていました。
 
        
  モンス・メグ
ベルギーのモンスで15世紀に造られたことからこう呼ばれるようになったという巨大な大砲は重量が6トンにもなり、150㎏の砲弾が2マイル(約3.2km)先まで届いたようです。
移動するにもその重さから1日にせいぜい5kmほどしか動かすことができず、何度が実戦で使用されましたがその後戦艦に搭載されていました。
1558年に行われたメアリー1世の結婚式の際には空砲打たれたとのこと。その後砲身が破裂したため放置され、スコットランドの脱軍事化政策により一時期ロンドン塔に移されていましたが、巨体であったおかげで熔解される運命を免れて1845年にここエディンバラへ戻ってきます。
 
        
  フォアウォール砲台
モンス・メグのそばにあるこの砲台は16世紀の半ばに建設されたもので、現在あるものは19世紀の英仏戦争時に鋳造されたものです。
 
     
  フォアウォール砲台から見るエディンバラの新市街。町の奥にはフォース湾が見えます。  
   
   
大きい城です。24㎜の広角でも全体を撮れません。   右奥に見えるのはフッグズゲートです。  
    
セント・マーガレット教会堂(左端の建物)
エディンバラ城内で最古の建造物でノルマン様式で建てられており、デイヴィット1世により12世紀に建てられたものです。
右の写真は教会道の内陣
    
 
     
  スコットランド国立戦争記念館
フッグズゲートを抜けると城の頂上の砦であるクラウン・スクエアに出ます。
クラウンスクエアの北側にあるこの建物の内部には戦没者の名簿や第1次、第2次世界大戦をはじめとしてスコットランドの400年にわたる記念品が収蔵されています。
 
     
  ザ・ロイヤルパレス
クラウンスクエア内にひときわ高い塔を持つ建物がザ・ロイヤルパスです。この建物は城内での王族の住居となっていました。
内部にあるクラウンルームにはスコットランド王家の宝冠(オナーズ・オブ・イングランド)や代々のスコットランド王が戴冠してきた運命の石と呼ばれる「スクーンの石」、宝石類などが展示されています。
 
     
  デイヴィッズ・タワー
14世紀後半に建設されたもので、建設当時は城への入り口のひとつとなっていましたがのちに宿泊施設棟を増設することによってゲストハウス内に取り込まれています。
 
     
お城大好き人間にとってはゆっくり内部も見たいところですが、何せツアーでの限られた時間では外側の写真を撮るだけで精一杯です。  
     
ホビーの像(グレーフライアズ・ホビー)
ジョージ5世橋通りに置かれているこの犬の像はスコットランドの忠犬ハチ公といわれている犬の像で、飼主であったエディンバラ市警のジョン・グレイの死後実に14年間もの間その墓の隣に座っていたとのこと。
   
     

キングサリ(マメ科)
 
 
       
エディンバラの観光を終え食事後グラスゴーに戻り午後はグラスゴー市内の観光です。  
     
     
         
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