カルパティア山地の木造教会とヴィホルラト自然景観保護区
 
旅も中間、今日はカルパティア山地にある木造教会の観光とヴィホルラト自然景観保護区の散策です。
ホテルを朝8時に出発して約2時間、ウクライナとの国境にほど近いカルパティア山脈地域の標高450mほどの所にある、ルスカー・ビストラー(Ruská Bystrá)に到着です。
 
ここルスカー・ビストラーは、人口110人ほどの小さな村で、村の中心より少し離れたところにある聖ニコラウス教会(St. Nicholas Church)は、東方教会(東方典礼カトリック教会)に属する教会で、1720~1730年頃に建てられた木造の教会です。
木造教会そのものは、北欧、ロシア、東ヨーロッパ、などに分布しており東ヨーロッパではウクライナ、ポーランドそしてここスロバキアに50箇所くらいありますが、スロバキアでは8箇所の教会と1箇所の鐘楼が、ユネスコの世界遺産に「カルパティア山脈地域のスロバキア側の木造教会群」のひとつとして、2008年に登録されており、この聖ニコラウス教会もその構成のひとつとなっています。
 
      
   
  中世の時代教会建築では釘の使用を禁じられていたとかで、釘は1本使われず建設されており、又教会のシンボルとなる鐘楼は設けられていません。  
 
 
 
     
   
  教会の内部はこれまで見てきた教会と比べると非常に狭く、信者が座る椅子もせいぜい30人分ぐらいしかありません。  
      
   
      
   
     
 
狭い階段を上がると物置小屋のようになっていますが、その先で祭壇を見ることができます。
 
     
 
  人口110人位の村ですが、パスの便があるようです。それも5方面に向けて、多い便は1日10便くらいあります。
バスを廃止するところが多くなっている日本の過疎の村とはちょっと自治体の考え方が違うのでしょうか
 
     
 
 
 
  ちょうど茸の時期とあって住民が収穫した茸をスライスして乾燥茸としています。  
   
  午前10時40分、ルスカー・ビストラーの村を出発し、ユネスコの世界自然遺産「カルパティア山脈など欧州各地のブナ原生林群」(2007年登録)に含まれている、「ヴィホルラト(Vihorlat)自然景観保護区」内にあるモルスキー・オコ湖に向かいます。
ルスカー・ビストラーから南西にバスは走って約30分でモルスキー・オコ湖(Morské oko Lake)の駐車場に到着します。ここでバスを降りてブナ原生林の中を湖岸まで約10分間の散策です。
 
     
   
   
   
  湖岸に到着です。モルスキー・オコとは「海の瞳」とか「海の目」という意味のようで、透き通ったコバルト・ブルーの湖です。湖の大きさは0.35㎢といいますからそんなに大きい湖ではありません。  
     
   
  湖には体長30cmもあろうかという魚が数多く見えます。鱒とは違うようですけど何の魚なのでしょうか?  
   
   
  標高が600mある地域ですので、もう紅葉が始まっていますが、日本と違って紅葉というより黄葉という感じです。  
     
   
  ビーバーに齧られて倒されたブナの枝
大きくて丈夫な歯を持つビーバーは、直径が15cmもある木をわずか10分程度で齧り倒すとのことです。
 
     
   
  サルノコシカケ
結構大きなサルノコシカケですが、これだけ大きくなるのに何年かかっているのでしょうか。
 
     
   
  世界遺産プレート  
     
  午後12時半にモルスキー・オコ湖を出発、途中フメンネのホテル内にあるレストランで昼食をとった後にバルデヨフに向かいます。  
      
      
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