アントワープとゲント
  
 
アントワープ

オランダ語では『アントウェルペン』と呼ばれるアントワープは国内第二の都市で、スヘルデ川流域にあったことから古くから港湾として発展し、世界有数の港として栄えていたようです。
 
ステーン海洋博物館(ステーン城)
不アントワープにある最も古い建造物で13世紀の初めに建てられた市壁の一部だそうで、16世紀の半ばから19世紀初めにかけて牢獄として利用されていたとのこと。20世紀の半ばからは、国立の海洋博物館として航海用具、船の模型が展示され一般公開されています。
英雄ブラボーの像と巨人アンティゴヌスの像
オランダ語のアントウェルペンの語源となったといわれる伝説の巨人で、スヘルデ川の通行料を旅人に要求し、応じない者の手を切りとって川に投げ入れていたが、英雄ブラボーが彼を退治しその手をスヘルデ川に投げ入れたとされています。この手を投げ入れるがオランダ語ではアントウェルペンであり、街の名前になったともいわれています。因みにブラボーの像はマルクト広場に、アンティゴヌスの像はステーン海洋博物館の入口にあります。(逆光で見難くなっています。)

 
 
マルクト広場
旧市街の中心となるマルクト広場に面して市庁舎やギルド・ハウスが建ち並んでいます。いずれも16世紀から19世紀にかけて建てられたもので、特にギルド・ハウスの屋根には各ギルドの守護神が飾られていて、これを見るだけでも結構時間がかかります。

 
 

市庁舎(16世紀半ばの建設)とブラボーの噴水
  
     
   
ギルド・ハウス(下はギルド・ハウスの守護神) 
 
 
      
     
ノートルダム大聖堂
フランドル地方で最大のゴシック様式の教会で14世紀の半ばに建設を始めて、高さ123mもある北塔が完成するまで170年近くを要したといわれています。南塔も造る予定だったそうですが資金難で完成しなかったとか。この大聖堂は、「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一つとして、1999年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。なお、聖堂内部には『フランダースの犬』の最終章の舞台であるルーベンス作の『キリスト降架』が飾られています。

 
 

マルクト広場から見るノートルダム大聖堂

 
 
      
左から鐘楼、聖母被昇天、レーベンスの銅像
 
 

キリスト降架
 
フランダースの犬の碑(マルクト広場にあります)
 
       
ゲント
 
アントワープを出て一時間くらいでゲント(オランダ語では『ヘント』)に到着します。中世は毛織物工業で栄えた街でしたが、現在では「花の都」の異名をもつほど花卉栽培が盛んな街です。特に5年に一度開催される「ヘント・フロラリア」は有名で、ベルギーに住んでいたことのある姉から「ベルギーに行くならぜひ見てみな」と言われたのですが、残念なことにツアー日程が合わず見学は見送りとなりました。

コーレンレイ(下左)とグラスレイ (下右)
旧市街を流れるレイエ川に架かる聖ミカエル橋の両側にコーレンレイとグラスレイがあります。コーレンレイとは穀物河岸、グラスレイとは香草河岸とのことでいずれもギルド・ハウスです。

 
 
   
   
鐘楼
ゲントを代表する三塔の一つで、13世紀末から14世紀初めにかけての建設と言われ、塔内には44個のカリヨンが取り付けられ今でも現役で鳴っているようです。下右の塔の手前の建物は、15世紀に建てられた繊維ホールで、ここで毛織物の取引が行われていたとのことです。なお、鐘楼は1999年に「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一つとして世界文化遺産に登録されています。

 
 
   
    
  聖バーフ大聖堂
12世紀に建設が開始されてか完成するまでら4世紀近くもかかったといわれるこの大聖堂。その時間の長さからロマネスク様式、ゴシック様式等が混在して建てられており、内部には「神秘の子羊」14点があります。
建物前の像はその絵を描いたファン・アイク兄弟の銅像です。
 
       
  聖ニコラス教会
12世紀にたてられたゴシック様式の教会で、コーレンマルクト広場に面してありますが、あいにくと広場付近は工事中でこのありさま・・・ 
 
       
  魔王ゲラルド城(Geraard de Duivelsteen)
13世紀に建てられた貴族の城のようですが、インターネットで調べてもその履歴等は不明でした。
 
         
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