大嘗宮(2019.12.05撮影) 天皇陛下の皇位継承に伴い行われる大嘗祭(だいじょうさい、おおにえまつり、おおなめまつり)が、11月14日から15日にかけて皇居東御苑内の江戸城本丸跡に造営された大嘗宮で行われました。 大嘗宮は恒久的なものではなく大嘗祭のために造営されたもので、毎年秋に行われている乾通りの一般公開に併せて公開され、公開終了後は取り壊されるとのことであり、それこそ一生に一度しか見れないものですので、公開終了間際の晴れたこの日に訪れてみました。 |
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まずは東京駅丸ノ内口にある皇室専用出入り口から撮影 一般公開されている皇居への入場は、例年通り坂下門からとなりますが、今年は乾通りだけでなく大嘗宮も観ることができるとあって、例年とは比べ物にならない入場者数となっているため、入場待ちの行列の中でじっと我慢して待つことに。 |
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並び始めてから1時間過ぎでようやく坂下門を潜り抜けます。 |
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例年ですと乾通りの紅葉を見て西桔橋(にしはねはし)から東御苑に回りますが、今年はいつも少ししか見ることができない江戸城の富士見三重櫓の全景が見れるので、乾通りを歩かずすぐに右に折れて大番所方向に。 |
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富士見三重櫓 | |||||
百人番所 百人番所は、江戸城本丸の入口となるところにあって、江戸城本丸御殿内で最大の検問所で、甲賀、伊賀、根来、そして二十五騎組の四組がそれぞれ100名宛交代で守りを固めていたところです。 |
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百人番所から本丸内に入りようやく大嘗宮が見えてきました。 目を横にやると長い行列が続いています。芝生の先にも続いています。(下の写真)奥の行列は西桔橋から本丸に入った人たちの行列です。 |
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大嘗宮の外周は、葦簀(よしず)垣で囲われています。 |
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配置図 |
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外周垣の内にもさらに垣根があります。こちらは柴垣となっていて椎の和恵(わえ)または和恵差(わえさし)と呼ばれる葉っぱのついたスジダイの小枝が取り付けられています。 垣根の内側には、男性皇族が控える祭祀の間である小忌幄舎(おみあくしゃ)が切妻屋根の板葺きで設けられています。 ※ スジダイは、ブナ科スジ属の常緑樹で、別名をイタジイやナガジイといいます。 |
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和恵差の拡大 |
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南神門脇の風俗歌国栖古風幄(ふぞくうたくずのいにしえぶりのあく)と黒木灯篭(垣根の外側) 風俗歌国栖古風幄は悠紀(ゆき)・主基(すき)両地方及び国栖の歌を奏する建物で、黒木灯篭は樹皮(黒木)が付いた木で造られており夜間に大嘗宮を照らしていました。 |
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庭燎舎(ていりょうしゃ) 庭燎舎は神門を照らす庭火を焚く場所で、社の中央部にある穴に薪を入れて焚いていました。 |
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大嘗宮には四ヶ所に鳥居が設けられていて、この鳥居は黒木造の南神門です。鳥居の奥には女性皇族が控える祭祀の間の殿外小忌幄舎(でんがいおみあくしゃ)があります。 |
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膳屋(かしわや) 神棚に供える供物である神饌(しんせん)を調理する場所、一般でいえば炊事場、台所です。 |
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奥に主基殿(すきでん)、手前の左が奏楽を行う楽師が控える楽舎、右に庭燎舎(ていりょうしゃ)があります。 主基殿は、大嘗宮の中心となる殿舎で、祭祀の時は「悠紀殿の儀」と「主基殿の儀」が2度繰り返して行われます。 |
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廻立殿(かいりゅうでん) 祭祀に先立って、天皇が沐浴を行うところで黒木造、切妻屋根、茅葺きとなっています。 |
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主基殿(右側)と回立殿(左側)、中央は天皇が儀式の際に行き来する屋根付きの廊下の雨儀御廊下(うぎおろうか)があり、その奥には悠紀殿(ゆきでん)があります。 |
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ぐるっと一回りできると思っていたら廻立殿から先の悠紀殿方向へは通行止めとなっていました。 |
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