シナイアのペレシュ城と修道院

ブラショフから約50km、バスで約1時間でシナイア(シナヤとも呼ばれています。)に到着します。ここシナイアはシナイア修道院があることから、街の名をシナヤとしたとのこと。ここシナイアは標高900m近いところにあり、近くを流れるプラホヴァ川渓谷でのキャンプ、ハイキング或いはウィンタースポーツなどの観光地として人気のある場所です。夏は避暑地としても利用されています。

ペレシュ城

ルーマニア王室のカロル1世が王室の夏の離宮として1875年にルネサンス様式で建てた宮殿で、国内で最も壮麗な城といわれています。宮殿内には武器のコレクションや絵画、彫刻などの美術品が飾られています。同じ敷地内にはカロルT世の狩猟用の城として建てられているペリショール城もありますがこちらの観光は割愛、お城大好きな私としてはチョット残念。

  駐車場でバスを降りてお城に向かって歩いてゆくと森の中にペレシュ城が見えてきました。
    
  
 
    
 
   
カロルT世(左)とエリザベート王妃(右)の像
カロルT世はルーマニア公から1881年から1914年まで初代ルーマニア国王として君臨。豪華な城の建設等で国民の不満は募るばかりであったとの話もあるようです。
カロルT世の妻であるエリザベート王妃は、多くの慈善活動を行う傍らで詩人、小説家、画家そしてピアニスト、オルガン奏者、歌手等としても活躍されていたとのこと。
 
 
   
場内の見学は土足厳禁、入口においてある靴カバーを付けて入ります。それとここも撮影は有料です。  
   
 
     
入口を入ってすぐにあるホールは重厚な趣で造られています。使用されている木材は樫の木とのこと。  
     
 
   
武器の間にはカロル1世が蒐集した剣、槍、銃そして甲冑等の武器のコレクションが飾られていますがその数は数え切れないほどの多さです。  
   
 
   
 
   
図書室
カロルT世の蔵書は1万冊以上あるそうですが、そのうちこの図書室には約1500冊ほど収蔵されているとのこと。棚の右から2番目は隠し扉となっていて、秘密のボタンを押すことで開き、秘密通路につながっているそうです。
 
   
音楽室はエリザベート王妃が利用していたのでしょうか、オルガンやハープが置かれています。  
 
 
   

ダイニングルーム

トルコの間
 
   
劇場
宮殿内にある劇場は座席数60と小さめですが、なんとロイヤルボックスを備えています。又、この劇場ではルーマニアで始めて映画が上映されたとか
 
   
シナイア修道院

シナイア修道院(シナヤ修道院、シナイア僧院、シナヤ僧院とも呼ばれています。)は17世紀末、ワラキア公ミハイ・カンタクジノにより創建されて修道院で、同じ敷地内にはカロルT世が19世紀半ばに建てた新教会もあります。(内部は撮影禁止です。)
 
   
 
古い修道院とポーチの天井に描かれたフレスコ画  
左は古い修道院、右は修道院の門を入ってすぐ右側にある鐘楼で、19世紀末から20世紀初頭に建てられた鐘楼です。
 
    
 
新しい教会  
   
 
   
   
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