チャウシェスクの宮殿とスナゴヴ修道院

ブカレストからバスで約1時間スナゴヴに到着します。ここスナゴヴはブカレストから近いこともあり、スナゴヴ湖畔の遊園地に市民がよく訪れるところだとのことです。
    

ブカレスト郊外のひまわり畑
 
    
チャウシェスクの宮殿
 

1928年スナゴヴ湖に面したところに建てられたこの宮殿、100室ほどある豪華なもので、内部で使われている建築材料はすべてルーマニア国内から集められてきたものとか。チャウシェスクはこのスナゴヴ湖の景色が特にお気に入りで、側近達とここをよく訪れており、失脚する際もブカレストの共産党本部からこの宮殿に逃れてきましたが、この近くで逮捕されたとのことです。
 
        
浴室
壁はモザイクタイルの装飾、蛇口、シャワー全て金です。
 
 

ホール(カーペットはトランシルヴァニア産)

寝室
 
   
執務室
正面には大きな世界地図があります。
 
   
 
世界地図はルーマニアが中心、日本のところは国名表示がなく、何故かアメリカはUSAではなくSUAと表示されています。  
 
 
広大な庭園  
   
スナゴヴ湖
スナゴヴ修道院は湖の中にある小島にあり、小島には歩行者専用の橋を渡って行きます。右下は湖越しに見るチャウシェスクの宮殿です。
 
   
 
   
スナゴヴ修道院

スナゴヴ修道院が初めに建てられたのは1408年とのことですが、現在の建物は1517年に再建されたものです。この修道院を有名にしているのが小説「ドラキュラ」に登場する吸血鬼ドラキュラ伯爵のモデルとして知られるヴラドV世の墓です。
15世紀ワラキア公国の君主であったヴラドツ・ェペシュ通称「串刺し公」は、オスマン帝国と対立し一時期幽閉された後にワラキア公に返り咲き、1476年ブカレスト近郊でオスマン帝国との戦いで戦死、その首はコンスタンチンノープル(現在のイスタンブール)に持ち去られ、遺体は首なしの状態でこの修道院に埋葬されたとのことです。
 
    
 
    
 
祭壇とヴラドV世の墓  
     
   
    
 
   
   
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