シギショアラ

トランシルヴァニア地方の中心にあるシギショアラは、12世紀末にハンガリ国王の招聘によりドイツ系のザクセン人が入植したことから歴史が始まり、16世紀には要塞化された街の中で、15のギルドと20の手工芸工房がある職人の街として栄えていました。
小高い丘の城壁に囲まれた旧市街は中世の要塞都市の様子をそのまま残しており、1999年ユネスコの世界文化遺産に「シギショアラ歴史地区」として登録されています。
  
時計塔
街には見張り塔として合計9つの塔がありますがその中でも街のシンボル的存在なのがこの時計塔です。
この時計塔は14世紀の半ばに、街が自治権を獲得したことを記念して建てられましたが、1676年に火災により焼失し、現在のバロック様式で再建されたもので、正面にあるからくり時計は17世紀に造られたもので今も現役で作動しています。
 
         
 
    
    
時計塔から見るシギショアラの街並み  
   
時計塔からはギルドの塔のひとつであるブリキ職人の塔、山上教会などが見えます。  
   
仕立業者の塔
仕立て業者のギルドは14世紀のシギショアラにおいて最も富裕なギルドであったとのことで、時計塔と並んでシギショアラで最も高い建物だったそうですが、こちらも火災の際に損壊し、現在ある塔は1935年に再建されたものだそうです。
      
       
  製靴職人の塔
6角形のこの塔は、16世紀の半ばに建てられた記録があるようですがやはり火災で焼失、その後再建されたものです。
 
     
ブリキ職人の塔
高さ25mあるこの塔は、基底部が長方形で、上部が五角形や八角形の階があるという変わった形で造られています。壁面には1704年の戦いで打ち込まれた弾痕のあとが残されています。
 
   
ギルドに由来する名を持つ塔はこのほかに「皮なめし職人の塔」、「綱職人の塔」、「精肉業者の塔」、「鍛冶職人の塔」そして「毛皮職人の塔」がありますが、フリータイムの時間も少なく全部を見てまわることができませんでした。残念!  
   
 
旧市街の家はカラフルな色で壁が塗られていますがあいにくの曇れ空、晴れていればもう少しきれいに見えるのでしょうけど。  
   
     
 
    

市庁舎

ドミニコ会修道院付属教会
 
   
    山上教会への屋根付き階段
丘の最上部にある山上教会には、172段もあるこの屋根付き階段を登らなければなりません。
 
   
ドラキュラのモデルとして知られるワラキア公でヴラドV世(ヴラド・ドラクル或いはヴラド・ツェペシュ)が生まれた家です。  
   
   
 
    シギショアラの地図
 
 
        
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