サハラ砂漠とカスバ街道
サハラ砂漠観光
ホテルのそばで鶏でも飼っているのか泣き声で目が覚めたのが4時20分のモーニングコールより1時間も早い3時半ごろ。
この時間ではもう一寝入りもできず、顔を洗いスーツケースを整理してからロビーに集合し、3台の4WD(当然日本のT社製)に分乗していざメルズーガの砂漠に。
夜も明けない時間なのですれ違う車もほとんどなく、80キロ前後のスピードで約30分、舗装が切れたあともそんなにスピードを落とすことなく走り続け5時半に休憩所に到着。
すぐにラクダに乗り換えです。エジプトを訪れたときにピラミッドのところで観光用ラクダがいましたが、そこでは乗ったことがないので初めての騎乗です。足が短いのでラクダにまたがるのが大変、しっかりつかまってとの声を聞いたとたんラクダが後ろ足から立ち上がるので前につんのめり『キャー』との声も聞かれる始末。
砂丘の上までラクダで行くのかと思ったら、最後の急斜面の前で降ろされ、あとは自力で登ることに、これが砂に足をとられ「2歩前進3歩後退」の状態に。御者に手を引かれて漸くてっぺんに到着し、待つこと暫し、日の出の時間(この日は6時7分)です。
 

日の出を見る観光客
 
          メルズーガ砂漠

ラクダの上からの撮影
 
        ラクダの上から撮影した影
  メルズーガ砂漠の休憩所
ご注意
砂漠観光に行かれる方でカメラやビデオをご持参される方はぜひレンズクリーニングキット、特にブロワーを一緒にお持ちすることをお奨めします。気がつかない間にレンズやカメラの鏡筒部分に細かな砂が入り、そのままにしておくと故障の原因になります。撮影後は必ずブロワーにてお掃除することが必要です。(実際に今回のツアーでも砂が原因でコンパクトデジカメが故障した方がおりました。)
  ベルベル人のテント
遊牧生活をしているベルベル人の住居となるテントです。中は結構広く、強い日差しも防げるので意外と住みやすそうです。
下左の写真はベルベル人の姉弟、右はその母親でミントティーを入れているところです。
 
カスバ街道
砂漠観光を終えていったんホテルに戻り朝食をとってからカスバ街道を経てワルザザードに移動です。「カスバ」とは、城壁で囲まれた要塞の意味であり、街道沿いを流れるダディス川、トドラ川などの川沿いにあるオアシスのそばには、赤茶けた色をしたいくつものカスバが残っています。
砂漠の井戸
現地の言葉で「フォガラ」と呼ばれる地下用水路で、遠く水源地から水を引くために考えられ、深さ20〜30メートルの縦穴で水源を掘り当てて横穴で延ばして行き、途中に修理や通風用の縦穴を掘ってこれを続けて時には数十km先まで工事して集落での水源(オアシス)にしているとのことです。(この地下水路は、モロッコだけでなく乾燥した大地を持つ地域で広く用いられているようです。)
 
ティネリールの街並み
カスバ街道を走ること約2時間、バスが止まったところがこのティネリールの街です。がけの下に広がる景色は、トドラ川沿いに広がるオアシスとティネリールの街並みそして後ろの広大な大地。トドラ渓谷の入口となる街です。
 
  トドラ渓谷
赤茶けた岩壁(鉄分を含んでいる)が続くトドラ川の渓谷、カスバ街道での景勝地として、又ロッククライミングの練習地として有名なところです。
 
ブーマルン・ダディス
トドラ渓谷で昼食後カスバ街道をワルザザードに向かって走ると道の両側にいくつものカスバが見受けられます。ブーマルン・ダディスはダディス側沿いにあるカスバで、街道沿いに停車してつかの間の写真タイムでした。

街道から見るブーマルン・ダディスの街並み
 
          ダディス川とオアシス

ブーマルン・ダディスの街並み
 
       ブーマルン・ダディスの街並み
ベルモロのカスバ
夕暮れが迫る6時半ごろに到着したのがこのカスバです。
 
  カスバ街道の落日
       
カスバ街道の基点となるワルザザードの街に着いたのは午後7時過ぎ、明日は世界遺産に登録されているアイト・ベン・ハッドゥを見学しマラケシュへと移動します。
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