大歩危峡と祖谷のかずら橋
 
大歩危峡
 
大歩危は徳島県の三好市を流れる吉野川の中流にある渓谷で、下流にある小歩危と合わせて「大歩危小歩危」として知られているところです。でも変な地名ですよね。何でも「」ほけ」とは断崖を表す古い言葉だそうで、大歩危は「大きな断崖」、小歩危は「小さな断崖」といったところでしょうか。
吉野川は「四国三郎」の別名もあるように暴れ川として知られ幾多の水害を流域の街々に及ぼしているようで、大雨が降るとこの地域は土砂崩れ、落石が起こるため通行止めが繰り返されているようですが、普段は渓谷美の観光船やラフティングのメッカとして多くの観光客が訪れているとのことです。
 
   
 
   
   
    
 
   

アツバスミレ

ミツバツツジ
 
   
 
大歩危峡を泳ぐこいのぼり  
   
祖谷のかずら橋(国指定重要有形民俗文化財)
 
大歩危峡から更に吉野を遡り支流の祖谷川に架かるのがこのかずら橋です。かずら橋はつる性植物である「サルナシ(別名シラクチカズラ)」の蔓(つる)を用いてかけられた原始的なつり橋で、ここ祖谷渓には13ものかずら橋が架けられていたとのことですが、現在ではここと奥祖谷渓の2箇所にしか架けられていないそうです。
橋は長さ45m、幅2m、川底から14mの所にかずらを寄り合わせ「さな木」と呼ばれる床板を敷いて架けられています。
かずらの減少もあって、現在ではワイヤーで補強しているようですけど歩き出すとすぐに揺れだし、下を見れば祖谷川の流れが丸見え、高所恐怖症の人にはとても渡れそうにもない状態です。橋は一方通行となっており、渡りだして怖いからといっても橋のところに係員がいるので戻らしてはくれません。
 
   
 
   
 
   
さる木は結構間隔がありますので、気をつけないと足が間に挟まってしまいます。  
   
河原から見るかずら橋  
   
びわの滝
かずら橋を渡りきり川の上流側に50m位歩いたところにある高さ50m位の滝です。
 
   
千枚田跡の石垣と桜
祖谷渓には急傾斜地を利用した棚田が何箇所かあったようですが現在ここは完全に耕作を行っておらず原風景を残そうということで石垣の保存に力を注いでいるようです。
 
   
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