クシャダスとパトモス島
クシャダス

朝6時ごろに目がさめたら既に船はクシャダスの港近くに来ており、接岸のためスピードを落としているところでした。
クシャダスはクサダシとも呼ばれていますが、トルコの西側、エーゲ海に面したところにある近年エーゲ海クルーズの寄港地として利用されることから発展を続けている街とのことで、その昔「鳥島(トルコ語でクシ・アダス)」と呼ばれていたことからその名がついたそうです。
昨年トルコのツアーで見学した「エフェソス遺跡」もここからすぐ近くとかで、このクルーズのショアエクスカーション(寄港地でのツアー)として予定されていましたが、私は既に見学済みなので、カメラを片手に市内の散策です。
ギリシャからトルコへ来たのですから本来は入管を通らなければなりませんが、なぜかクルーズ船の乗客の場合は、パスポートではなく船に乗船するとき渡されたクルーズIDカードを見せるだけでオーケー。
 
船から見るクシャダスの街並み
ギュウェルジン島

島といっても遊歩道がついていて、島まで歩いて行くことができます。島にはかつての要塞の跡が残っています。
下左は島についてすぐのところにある入口、下右は入口を入って坂を少し上ったところにあるお城(?)
ぐるっと中を歩いてみましたが、奥のほうに灯台があるだけで、あとは何もなく、ものの数分で島内を一周することができます。
ギュウェルジン島から見るクシャダスの街並み
時計塔

海岸沿いの道をギュウェルジン島に向かって歩くときにあった時計塔ですが、古いものだとは思うのですが、時間は止まったままです。
ケセ山

山といってもそんなに高い山でなく、どちらかというと丘に近いくらいの高さで、頂上にはトルコ建国の父と呼ばれる初代大統領ケマル・アタチュルクの銅像が建っています。頂上まで登ってみようとトライしましたが、道もわからず途中で断念。
バザール

クシャダスのバザールは、どちらかというと普通の商店街のような感じですが、ここでも気軽にこちらに片言の日本語で声をかけてきます。
昔お城だったと思われるのですが、写真を撮って正面入口の壁の上に「HOTEL」の文字が・・・
インターネットで調べると17世紀のはじめに建てられたもののようですけど、由来等は不明でした。
街のメーンストリート

トルコ国旗がはためいており、遠くにはモスクのミナレットが見えます。
ランプシェード

街の中を歩いていて見かけたランプシェードですが、布でできていてちょっと変わった感じです。
サモス海峡(下左の写真)

クシャダスの観光を終えて港を出発したのが12時過ぎ、小一時間を過ぎたところで見えてきたのがこのサモス海峡です。海峡で一番狭いところはわずか2km、写真の左側はトルコ、右側にあるのがギリシャのサモス島。この島はかの有名なピタゴラスが生まれた島です。
海峡を出るところに直径数十mといった小島があります(下右の写真)。ちょうど海峡の真ん中にあり、トルコまたはギリシャに属するのでしょうが調べてもどちらの国に属するのかわかりません。Google Earthでみると「flag island」となっていますから直訳すると旗島?となりますけど、島には一軒だけ家が建っているのが見えます。
パトモス島

クシャダスの港を出港して約3時間後、パトモス島が見えてきました。この島はローマ時代に流刑地として用いられ、紀元94年に神学者羽が流刑され、福音書と黙示録を著したとされているところです。11世紀にはこの聖ヨハネを記念して修道院が建設され、今では世界中から巡礼者が訪れているようです。
この島ではショアエクスカーションとして「聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟教会」見学のオプションツアーに参加しましたが、同行者の話では、別の「島内観光」のオプションツアーでも同じところを見学した上に、ホラやスカラの街中を見ることができたようなので選定を間違ったかなという感じでした。
なお、聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟は1999年に「神学者聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟を含むパトモス島の歴史地区(ホラ)」として世界文化遺産に登録されています。

丘の上には聖ヨハネ修道院が見えます。

          風車小屋跡

修道院の入口付近から見る鐘楼

             鐘楼

黙示録の洞窟教会

         黙示録の洞窟教会

聖ヨハネ修道院とホラの街並み

    洞窟教会付近から見るスカラの街並み

スカラの港の風景

    スカラの路地裏
 
島内見学を終わって船に戻ったのは午後の6時半過ぎ、船はまもなくクレタ島に向かって出発です。
 
 

 
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