光前寺(2012.09.22撮影)

長野県駒ヶ根市の中央高速道路駒ヶ根インター近くにある光前寺、正式名称を宝積山無動院光前寺といい、天台宗の別格本山の寺院で、貞観2年(860年)に開基されたといわれていますが、戦国時代の罹災等により記録が焼失して詳しいことは判らないようです。
寺は樹齢700年ともいわれる杉の古木に囲まれた境内の十余棟の堂塔を備えており、徳川時代には十万石の大名格を与えられたというほど隆盛を誇っていたようで、境内ににある庭園は国の名勝に指定されています。
 

仁王門

三門
  
光苔
国内で自生しているのは数箇所といわれる絶滅危惧種に指定されている苔で、仁王門から三門に至る参道の両側にある石垣の間にありますが、光の当たり具合でエメラルド色に光ります。何箇所にもあるようですが時期的に遅くはっきり光って見えたのはこの一箇所だけでした。(探すときは参道に「光苔」の看板がありますのでその下の石垣の間を覗いてください。)
 

本坊客殿の庭園
 
三本杉
寺の霊木とされている杉の木で樹齢はおよそ700年とか。
 
   弁天堂
弁財天が堂宇に安置されており、境内で最も古い伽藍で室町時代の様式です。(国重要文化財)
 
十王堂
内部には中尊地蔵菩薩のほか不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、弥勒菩薩ら十王の仏像が安置されており訪れたこの日は敬老の日記念の長寿祭とかで特別公開していましたが撮影禁止となっていました。
 
本堂
寛永4年(1851年)に再建されたもので、入母屋唐破風造りこけら葺で造られ本尊や不動明王などが安置されています。
 
 
三重塔
文化5年(1808年)に再建された高さ約17mのこの塔は、南信州では唯一のものとか。
 
鐘楼
昭和35年に開山1100年を記念して再建された鐘楼で、梵鐘の重量は360貫(約1360kg)あるようです。
 
 
    
   
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