世界文化遺産醍醐寺(2014.12.2撮影)
 
伏見区醍醐東大路町にある真言宗醍醐派総本山の醍醐寺は醍醐山(別名笠取山)に200万坪以上の広大な境内をもつ寺院で、貞観16(874)年に空海の孫弟子である理源大師聖宝の創建によるもので、醍醐山の山上に薬師堂、五大堂、山下には釈迦堂、法華三昧堂、五重塔を設けた大伽藍で構成されています。ここ醍醐寺は応仁の乱で堂宇の多くを失い、豊臣秀吉が開いた「醍醐の花見」をきっかけに三宝院や開山堂などが再建され今日の姿となりました。
醍醐寺の伽藍は下醍醐と上醍醐に分かれており、下醍醐から上醍醐までは険しい山道で隔てられ徒歩で1時間ほどかかるとのことですが、今回は時間の関係で下醍醐の観光がメインとなります。
境内にある五重塔、金堂をはじめとして多くの建造物や書物、絵画が国宝或いは重要文化財に指定されており、平成6(1994)年にユネスコの世界文化遺産に登録された「古都京都の文化財」に含まれています。
(右の写真は醍醐寺の伽藍を示す醍醐寺の案内板です。クリックすると大きな画像が表示されます。)
 
 
   

弁天の池と弁天堂
 
   

築地塀
 
総門(奥に見えるのは西大門)
 
   
三宝院
永久3(1155)年に創建されるも応仁の乱により焼失、豊臣秀吉により慶長3(1598)年に再建されたもので、唐門(下右写真)や表書院は国宝に指定されています。
 
 
        
西大門
通称「仁王門」と呼ばれるこの門は豊臣秀吉により慶長10(1605)年に再建されたもので、仏師勢増、仁増の作といわれる仁王像があります。
 
   
 
鐘楼堂  
   
清瀧宮本殿(下左)と拝殿(下右)
清瀧宮は醍醐寺の鎮守社で創建は永長2(1097)年ですが、現在の本殿は永正14(1517)年に再建されたもので重要文化財に指定されています。拝殿は慶長4(1599)年に建てられたものです。
 
 
    
   五重塔(国宝)
天暦5(951)年に醍醐天皇の菩提を弔うため建てられたもので、高さは38mあるものの相輪部分が約3分の1の12.8mとなっており、屋根の低減率が大きい構造で建てられているため安定感のある感じがします。
 
 
祖師堂
慶長10(1605)年に建立され真言宗の開祖である弘法大師空海と醍醐寺を創建した空海の孫弟子である理源大師聖宝が祀られています。
 
   
金堂(国宝)
平安時代後期の延長4(926)年に最初の金堂が創建されるもその後焼失、現在の金堂は豊臣秀吉の発願により紀州の満願寺の本堂を移築したもので慶長5(1600)年に落慶しています。
 
   
真如三昧耶堂(しんにょさんまやどう)
朱雀天皇の願により法華三昧堂として天暦3(949)年に創建されるもその後文明2(1470)年に焼失し、平成9(1997)年に再建されたもの。
 
   
不動堂
堂内に不動明王を中心に五体の明王が安置されており、堂前には護摩道場があり修験道が護摩を焚いて祈願を行います。(不動明王の前の石の部分が護摩を焚くところです。)
 
   
  大講堂
昭和5(1930)年に建立されたもので、現在は上醍醐の
准胝堂(じゅんていどう)が平成20(2008)年夏の落雷で焼失したため、西国札所が仮に移されており、「観音堂」と改称されています。

 
   

 弁天の池(後ろは大講堂)

弁天橋
 
   

 
弁天橋と弁天堂  
   
   
 
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