アンコール遺跡群その2(アンコール・トムとタ・プロム寺院)

アンコール・トム

アンコールワットの北にあるこの遺跡は、12世紀の末に建てられた城塞都市で、3km四方の城壁で囲まれ5つの門で外部と接しています。サンスクリット語でアンコール「都市」、トムとは「大きい」という意味で、すなわち「大きい都市」となり、城壁に囲まれた中には王宮や寺院がありました。こちらもかなり老朽化が進んでいて崩壊の危機にさらされているため、訪れたときも日本政府の支援で大掛かりな修復作業が続けられていました。
 
   
 
 
南大門に続く参道とお濠
アンコール・トムへの5つの入り口のうちのひとつである南大門への参道の両側には大きな彫像(上右の写真)があり、その先端には蛇神ナーガ(上左の写真)があります。又参道の両側は大きな濠(左の写真)となっています。
 
南大門
正面入口となる南大門、観光客や自動車がひっきりなしに通るのでなかなかシャッターを押せません。人や車をいれずに撮りたいと思いしばし待っていたら訪れたほんの一瞬間のシャッターチャンスです。(左は参道側から、右は内側から撮影)
 
バイヨンの全景
写真には写っていませんが左側ではクレーンを使って大掛かりな修復作業が続けらられています。
 
 
第1回廊の周りの壁には当時のクメール人の暮らしの様子が浮き彫りで描かれています。
 
 第1回廊(修復中のため床が板張りとなっています。)   第1回廊から見る第2回廊と中央本殿  
        
  中央本殿の塔は4面仏塔といい、4面に観世音菩薩の顔が彫られており、それぞれ表情が違っています。  
   
  クメールの微笑と名づけられたこの顔、誰かに似ていませんか?
そう漫才師の京唄子さんに似ていますね。
 
        
 
象のテラス
バイヨンを出て王宮に向かうと、長い壁があります。この壁一面に象のレリーフが彫られており「象のテラス」と呼ばれています。
 
        

王宮への入り口ある象の彫刻
 
ガルーダの彫刻
 
      
タ・ケウ
象のテラスから歩くこと約10分のところにあるタ・ケウ遺跡、11世紀に建てられたヒンドゥー教の寺院です。写真では3つの祠堂しか見えませんが、中央にある祠堂と四隅の副祠堂あわせて5つの指導があるようです。残念なことに外観のみで観光終了。
 
     
   
 
タ・プロム寺院

12世紀に建てられた仏教寺院で3重の回廊で造られていますが、スポンの木が遺跡を激しく侵食しています。このスポンの木、現地ガイドは「スッポンの木」とも呼んでいましたけど、木の下の表示は「SPUNG」とあり、更に「Tetrameles nudiflora」と書かれています。ガイドブックによっては「ガジュマル」の一種と書かれていますけど実際にはガジュマルとは違う種類の木のようです。
ユネスコではこの木が遺跡を破壊しているので修復のため木を取り払い修復しようという話も出ているようですが、逆にこの木を取り払うと現在の姿とまったく違うものとなって魅力を失ってしまうのりではという意見もあって活発な議論がなされているようです。
 
 
    
         
      
    
                                    
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